SI11 · 小腸経 · 背中・腰
天宗てんそう
図を拡大 天宗は肩甲骨の真ん中にある小腸経の経穴。背中側からの肩こりや、腕を上げづらい時の手がかりになります。
01 場所を確かめる
肩甲骨の中央、肩甲棘(肩甲骨を横切る骨の盛り上がり)の下の、もっとも凹んだ場所が目安です。反対の手で背中側に回して探すと触れます。
02 セルフケア
ツボの押し方(共通)
ツボ押しは気持ちいいと感じる程度の力加減で行ってください。痛みが強い場合や体調が悪い場合はお休みください。妊娠中の方は、三陰交・合谷は使わないでください。ほかのツボも、かかりつけの医師や鍼灸師に相談のうえで行ってください。カイロやドライヤーで温めるときは、低温やけどに注意し、熱いと感じたらすぐに離してください。
注意すること
肩関節に明らかな痛みや可動域制限がある場合、五十肩の急性期は自己判断せず医療機関や鍼灸院にご相談ください。
このツボを、もう少し詳しく
東洋医学での見方
天宗は小腸経に属し、肩甲骨の中央にある経穴です。古典では「肩重背痛」、すなわち肩の重だるさや背部痛に用いるとされてきました。
東洋医学では小腸経が手から肩甲骨を経て頸部・顔面に至る経絡と捉え、天宗はその中継地点として腕と背中の連携を司るとされます。
このため天宗は、肩こりといった肩甲骨周辺の慢性的な張りに関わる症状の手がかりとして使われます。
体の構造と現代的な見方
天宗は肩甲骨の棘下窩のほぼ中央に位置し、深層には棘下筋があります。回旋筋腱板(ローテーターカフ)を構成する筋の一つです。
支配神経は肩甲上神経(C5-6)。棘下筋の支配神経でもあり、ここを刺激すると肩外旋動作との連動が感じられます。
筋膜連鎖の観点では、Deep Back Arm Line(深背腕線)上にあり、肩関節後面・上腕外側・小指側へとつながります。デスクワーク姿勢で固まりやすい場でもあります。
研究面では、棘下筋のトリガーポイントが肩前面〜上腕外側に関連痛を起こすことが知られており、肩関節可動域制限との関連も報告されています。
このため天宗は、腕を上げる動作のつらさや肩甲骨の奥の張りといった肩後面の症状の場面で取り上げられます。


