BL10 · 膀胱経 · 首・肩
天柱てんちゅう
図を拡大 天柱はうなじの生え際にある膀胱経の経穴。長時間のうつむき姿勢や、目を酷使した日の頭の重さを支える場所です。
01 場所を確かめる
うなじの生え際で、頸椎の両側にある太い筋肉(僧帽筋)の外縁にあたるくぼみが目安です。後頭部を両手で支えるように指を当てると見つかります。
02 セルフケア
ツボの押し方(共通)
ツボ押しは気持ちいいと感じる程度の力加減で行ってください。痛みが強い場合や体調が悪い場合はお休みください。妊娠中の方は、三陰交・合谷は使わないでください。ほかのツボも、かかりつけの医師や鍼灸師に相談のうえで行ってください。カイロやドライヤーで温めるときは、低温やけどに注意し、熱いと感じたらすぐに離してください。
注意すること
頭痛が突然激しく出た場合、嘔吐や手足の痺れを伴う場合は重大な疾患の可能性があるため、自己判断せず医療機関にご相談ください。
このツボを、もう少し詳しく
東洋医学での見方
天柱は膀胱経の頸部の経穴で、後頭部から首に至る気の通り道を支える場所とされます。古典で「天」は頭上、「柱」は支柱を意味し、頭を支える柱という命名です。
東洋医学では膀胱経が背中の中央を上下し、頭頸部から仙骨まで気と陽気を巡らせると捉えます。天柱はこの陽気が頭部に上がる出入口とされ、頭目の不調に応用されます。
このため天柱は、頭の重さや肩こりといった首から頭にかけての滞りに関わる症状の手がかりとして使われます。
体の構造と現代的な見方
天柱は後頭骨下縁、僧帽筋外縁と頭半棘筋のあいだのくぼみに位置します。深層には後頭下筋群(大後頭直筋・下頭斜筋)があります。
支配神経は大後頭神経(C2)。デルマトームでは後頭部全体に対応し、後頭神経痛の発生点としても知られる場所です。
筋膜連鎖の観点では、Superficial Back Line(浅背線)の最上部にあたり、背骨全体の筋膜と頭蓋を結ぶ要となる場です。
研究面では、後頭下筋群への刺激が緊張型頭痛・頸性めまいに関連するという報告が積み上がっています。
このため天柱は、長時間のデスクワーク後の頭重感や首の根元のこわばりといった頸性症状の場面で取り上げられます。


