ST25 · 胃経 · 胸・お腹
天枢てんすう
02 セルフケア
ツボの押し方(共通)
ツボ押しは気持ちいいと感じる程度の力加減で行ってください。痛みが強い場合や体調が悪い場合はお休みください。妊娠中の方は、三陰交・合谷は使わないでください。ほかのツボも、かかりつけの医師や鍼灸師に相談のうえで行ってください。カイロやドライヤーで温めるときは、低温やけどに注意し、熱いと感じたらすぐに離してください。
注意すること
腹痛が強い・発熱を伴う・血便がある時は医療機関へ。妊娠中は強い圧を避けてください。
このツボを、もう少し詳しく
東洋医学での見方
天枢は胃経の経穴で、同時に大腸の募穴(大腸の気が集まる経穴)です。古典では「お腹の気の中枢」とされ、消化管全体のめぐりを整える時の中心的な経穴として使われてきました。
天枢が選ばれるのは、「湿熱」「寒湿」「気滞」「胃気不和」などの状態。便秘・下痢・腹部膨満・食欲不振など、消化管のリズムが乱れた状態にまず手が向けられます。
このため天枢は、お腹の滞り(大腸の募穴として、便通と腸のめぐりを整える)の手がかりとして使われます。
体の構造と現代的な見方
天枢は臍の高さで腹直筋外縁の中、左右一対の位置にあります。皮下を肋間神経T10が分布し、深部に腹直筋・腹横筋膜、その奥に横行結腸・下行結腸の前面があります。
解剖学的に重要なのは、天枢の深部にちょうど大腸(横行結腸〜下行結腸の屈曲部)が位置すること。表層の刺激が腸管壁の神経叢(マイスナー神経叢・アウエルバッハ神経叢)に届く経路として議論されます。
研究面では、腹部への接触刺激と腸蠕動・便通リズムを扱う報告が積み上がっています。あくまで研究の方向性であり、効果の断定ではありません。
このため天枢は、お腹の滞り(大腸の前面に位置し、腸壁神経叢への直接的な影響経路)の症状で取り上げられます。



