SP9 · 脾経 · 膝・足

陰陵泉いんりょうせん

陰陵泉(SP9)の位置図図を拡大

陰陵泉は膝の内側下方にある脾経の合穴。むくみや水分代謝の不調、下半身の重だるさに向き合う代表的な場所です。

01 場所を確かめる

膝の内側で、脛骨内側顆の下縁にあるくぼみが目安です。脛の内側を上にたどり、骨が大きく曲がる場所のすぐ下にあたります。

セルフケアと注意を見る

02 セルフケア

ツボの押し方(共通)

ツボ押しは気持ちいいと感じる程度の力加減で行ってください。痛みが強い場合や体調が悪い場合はお休みください。妊娠中の方は、三陰交・合谷は使わないでください。ほかのツボも、かかりつけの医師や鍼灸師に相談のうえで行ってください。カイロやドライヤーで温めるときは、低温やけどに注意し、熱いと感じたらすぐに離してください。

注意すること

下肢の急激な浮腫、痛みを伴うむくみは深部静脈血栓症など重大な疾患の可能性があるため、自己判断せず医療機関にご相談ください。

このツボを、もう少し詳しく

東洋医学での見方

陰陵泉は脾経の合穴であり、五行で水に属する経穴です。古典では水分代謝の不調や下肢の浮腫に用いられてきました。

東洋医学で脾は「運化水湿」(水分の代謝管理)の働きを担うとされ、陰陵泉はこの脾の水液調整機能を整える要の経穴と捉えられます。

体の構造と現代的な見方

陰陵泉は脛骨内側顆のすぐ下に位置し、腓腹筋内側頭・ヒラメ筋の起始部に近接します。

支配神経は伏在神経内側枝(L3-4)と脛骨神経(L4-S3)。下腿内側の感覚を担う神経の通り道です。

筋膜連鎖の観点では、Deep Front Line(深前線)の下腿部にあり、内側広筋・内転筋群・骨盤底へとつながります。下半身循環の重要な通過点です。

研究面では、下肢内側経穴への刺激と下肢浮腫・末梢循環に関する報告が散見されます。

← ツボ一覧へ戻る