PC6 · 心包経 · 腕・手
内関ないかん
図を拡大 内関は手首の内側、横じわから指3本分上にある心包経の絡穴。乗り物酔いや胸のつかえ、緊張で胃が落ち着かない時の頼りになる場所です。
01 場所を確かめる
手のひらを上に向け、手首の横じわから指3本分(約2寸)肘寄りの中央。長掌筋腱と橈側手根屈筋腱のあいだが目安です。
02 セルフケア
ツボの押し方(共通)
ツボ押しは気持ちいいと感じる程度の力加減で行ってください。痛みが強い場合や体調が悪い場合はお休みください。妊娠中の方は、三陰交・合谷は使わないでください。ほかのツボも、かかりつけの医師や鍼灸師に相談のうえで行ってください。カイロやドライヤーで温めるときは、低温やけどに注意し、熱いと感じたらすぐに離してください。
注意すること
正中神経が深層を走るため、強く押し続けて痺れが出る場合はすぐに中止してください。胸痛が続く場合は自己判断せず医療機関にご相談ください。
このツボを、もう少し詳しく
東洋医学での見方
内関は心包経の絡穴であり、八脈交会穴として陰維脈に通じます。心と胸郭、上腹部に広く作用するとされる経穴です。
東洋医学で心包は「心の使」と呼ばれ、心を守り情緒の起伏を緩衝する役割を担うとされます。内関はこの心包の働きを整え、胸中の気を巡らせる窓口です。
このため内関は、疲れやすさや頭の重さといった、緊張・ストレスと胸郭の停滞が関わる症状の手がかりとして使われます。
体の構造と現代的な見方
内関は長掌筋腱と橈側手根屈筋腱のあいだに位置し、深層には正中神経が走ります。
支配神経は正中神経掌側皮枝(C6-T1)。深く刺激すると手のひら〜中指に響きが広がる場合があります。
筋膜連鎖の観点では、Deep Front Arm Line(深前腕線)上にあり、胸郭前面・横隔膜・上腹部とつながる線の中継地点です。緊張時に固まりやすい場でもあります。
研究面では、内関への刺激と制吐作用(術後悪心嘔吐・乗り物酔い)に関する報告が複数あり、海外でも広く知られる経穴です。
このため内関は、乗り物酔いや緊張で胸がつかえる感覚といった上腹部・胸郭症状の場面で取り上げられます。


