GB30 · 胆経 · 背中・腰
環跳かんちょう
図を拡大 環跳はお尻のもっとも外側、太ももの付け根の凹みにある胆経の経穴。坐骨神経痛のような下肢のしびれや、腰から脚にかけてのこわばりに向き合う場所です。
01 場所を確かめる
横向きに寝て上の脚を曲げた時、お尻の外側で大転子と仙骨をつなぐ線を3等分し、大転子側から3分の1の位置にあります。深い凹みを感じます。
02 セルフケア
ツボの押し方(共通)
ツボ押しは気持ちいいと感じる程度の力加減で行ってください。痛みが強い場合や体調が悪い場合はお休みください。妊娠中の方は、三陰交・合谷は使わないでください。ほかのツボも、かかりつけの医師や鍼灸師に相談のうえで行ってください。カイロやドライヤーで温めるときは、低温やけどに注意し、熱いと感じたらすぐに離してください。
環跳の注意・補足
- 深く強い圧が入りやすい場所なので、痛みが強い時は弱めに調整します。
注意すること
強い坐骨神経痛、脚への明らかな痺れや脱力がある場合は自己判断せず、医療機関や鍼灸院にご相談ください。
このツボを、もう少し詳しく
東洋医学での見方
環跳は胆経に属し、胆経と膀胱経の交会穴でもあります。下肢の側面と背面を流れる二経の交差点にある重要な経穴です。
東洋医学では胆経を「少陽枢機」と呼び、体の側面で気の流れを切り替える働きを担うとされます。環跳はこの胆経の気を下肢へ通す要の場所です。
このため環跳は、腰の重さや冷えといった、骨盤から下肢にかけての気血の停滞に関わる症状の手がかりとして使われます。
体の構造と現代的な見方
環跳は大臀筋の深部にあり、その下層には梨状筋・坐骨神経が走ります。臀部でもっとも深く圧が入る場所の一つです。
支配神経は表層が上殿皮神経、深部刺激では坐骨神経(L4-S3)領域に響きが出ます。
筋膜連鎖の観点では、Lateral Line(外側線)とDeep Front Line(深前線)の交差点にあり、骨盤・体幹外側・下肢外側をつなぐ要となる場です。
研究面では、環跳への刺激と坐骨神経痛・梨状筋症候群に関する報告が積み上がっています。
このため環跳は、長時間のデスクワーク後の臀部の張りや下肢へ広がる重だるさといった臀部・下肢症状の場面で取り上げられます。


