BL57 · 膀胱経 · 膝・足
承山しょうざん
図を拡大 承山はふくらはぎの中央、人字形のくぼみにある膀胱経の経穴。腰と足の疲れの両方に手が伸びる場所です。
01 場所を確かめる
ふくらはぎの中央、つま先立ちをしたときに腓腹筋が「人」の字に分かれて見えるくぼみの中。
02 セルフケア
ツボの押し方(共通)
ツボ押しは気持ちいいと感じる程度の力加減で行ってください。痛みが強い場合や体調が悪い場合はお休みください。妊娠中の方は、三陰交・合谷は使わないでください。ほかのツボも、かかりつけの医師や鍼灸師に相談のうえで行ってください。カイロやドライヤーで温めるときは、低温やけどに注意し、熱いと感じたらすぐに離してください。
承山の注意・補足
- 強い圧で痛みが出る場合は緩めます。
注意すること
急性のふくらはぎの痛み・腫れがある時は深部静脈血栓症の可能性もあるため、自己判断で押さず医療機関へ相談してください。
このツボを、もう少し詳しく
東洋医学での見方
承山は膀胱経の経穴で、下腿後面のちょうど真ん中にあります。膀胱経は腰背〜下肢後面を縦に走るため、承山は腰の状態が下肢に映る中継点として古来重視されてきました。
承山が選ばれるのは、湿邪・寒邪・痰湿による下肢の重だるさ、こむら返り、長時間の立ち仕事による疲労感など。下肢後面の停滞を抜くことで腰のだるさも軽くなる例が観察されます。
このため承山は、腰の重さ(膀胱経の経絡として腰背と連動)、疲れやすさ(下肢の血と水のめぐりを促す)の手がかりとして使われます。
体の構造と現代的な見方
承山は腓腹筋内側頭と外側頭が合流してアキレス腱に移行する境界にあります。深部を脛骨神経が走り、皮下は内側腓腹皮神経が分布します。皮膚分節としてはS1〜S2領域に含まれます。
筋膜の視点では、承山はSuperficial Back Lineのふくらはぎ中継点にあたり、足底〜ハムストリングス〜脊柱起立筋〜後頭部まで一続きの後面ラインの中で重要な「滑り」の場です。
研究面では、腓腹筋〜ヒラメ筋の硬さと腰部痛・下肢循環の関連を扱う報告が積み上がっています。あくまで研究の方向性であり、効果の断定ではありません。
このため承山は、腰の重さ(後面筋膜ラインの中継としての作用)、疲れやすさ(下腿の筋ポンプ機能と末梢循環)といった症状で取り上げられます。


