KI3 · 腎経 · 膝・足
太溪たいけい
図を拡大 太溪は内くるぶしの後ろにある腎経の原穴。腎の状態を最もよく映すとされ、慢性的な疲労感や下半身の冷えに向き合う代表的な場所です。
01 場所を確かめる
内くるぶしの頂点とアキレス腱のあいだの凹み。後脛骨動脈の拍動を感じる場所が目安です。
02 セルフケア
ツボの押し方(共通)
ツボ押しは気持ちいいと感じる程度の力加減で行ってください。痛みが強い場合や体調が悪い場合はお休みください。妊娠中の方は、三陰交・合谷は使わないでください。ほかのツボも、かかりつけの医師や鍼灸師に相談のうえで行ってください。カイロやドライヤーで温めるときは、低温やけどに注意し、熱いと感じたらすぐに離してください。
太溪の注意・補足
- 動脈が走っているので、強く押し続けないでください。
注意すること
後脛骨動脈の上にあるため強く押し続けないでください。下肢の浮腫・痺れが続く場合は自己判断せず医療機関にご相談ください。
このツボを、もう少し詳しく
東洋医学での見方
太溪は腎経の原穴であり、腎の気・陰・陽の状態を最もよく映す経穴とされます。腎経の中でも特に重要な経穴と古典に記されてきました。
東洋医学で腎は「先天の本」と呼ばれ、生まれ持った生命力の貯蔵庫と捉えられます。加齢や過労で消耗した腎気を補う窓口として太溪が使われてきました。
このため太溪は、冷えや疲れやすさといった、生命エネルギーの根本的な不足に関わる症状の手がかりとして使われます。
体の構造と現代的な見方
太溪は内果(うちくるぶし)とアキレス腱のあいだのくぼみに位置し、深層は長母指屈筋・長指屈筋の腱が走ります。後脛骨動脈・脛骨神経が表層を走る場です。
支配神経は脛骨神経の足底枝(L4-S3)。足底全体の感覚を司る神経の通り道にあたります。
筋膜連鎖の観点では、Deep Front Line(深前線)の下端に近く、骨盤底・横隔膜・舌骨上下筋まで一続きの線でつながる重要な場です。
研究面では、腎経下肢経穴への刺激と下肢末梢循環・自律神経機能に関する報告が散見されます。
このため太溪は、慢性的な疲労感や足元の冷えといった全身のエネルギー消耗が関わる症状の場面で取り上げられます。


