EX-LE3 · 経外奇穴 · 膝・足
失眠しつみん
02 セルフケア
ツボの押し方(共通)
ツボ押しは気持ちいいと感じる程度の力加減で行ってください。痛みが強い場合や体調が悪い場合はお休みください。妊娠中の方は、三陰交・合谷は使わないでください。ほかのツボも、かかりつけの医師や鍼灸師に相談のうえで行ってください。カイロやドライヤーで温めるときは、低温やけどに注意し、熱いと感じたらすぐに離してください。
失眠の注意・補足
- 強く押しすぎないことが大切です。
注意すること
ツボ押しはセルフケアです。糖尿病などで足底の感覚が鈍い方は、強い刺激を避けてください。
このツボを、もう少し詳しく
東洋医学での見方
失眠は経外奇穴に分類される経穴で、文字通り「眠れない時に使うツボ」として古くから知られています。腎経の流注に近く、腎の力で気を下に引き戻す働きと結びつけて使われます。
失眠が選ばれるのは、「気が上にのぼって眠れない」(上熱下寒、心腎不交)状態。頭は冴えているのに体は疲れているという、夜のアンバランスにまず手が向けられる経穴です。
このため失眠は、眠りの浅さ(上にのぼった気を足裏まで引き戻し、心腎の交流を取り戻す)の手がかりとして使われます。
体の構造と現代的な見方
失眠は足底、踵骨(しょうこつ)の中央に位置します。皮下に内側足底神経・外側足底神経が分布し、深部に厚い踵骨脂肪体と足底腱膜が広がります。皮膚分節としてはS1〜S2領域に含まれます。
筋膜の視点では、足底はSuperficial Back Line(足底腱膜〜下腿後面〜ハムストリングス〜脊柱起立筋〜後頭部)の最末端にあたります。足裏の刺激が体の後面全体の緊張に届くと説明される根拠の一つです。
研究面では、足底への温熱刺激や圧刺激が副交感神経活動と末梢血流に与える影響を扱う報告が積み上がっています。あくまで研究の方向性であり、効果の断定ではありません。
このため失眠は、眠りの浅さ(足底刺激から副交感優位への切替、Superficial Back Line を介した全身の弛緩)といった症状で取り上げられます。



